日本はおもてなしの国と言われ、サービスを受ける側としては
とても心地よく感じます。しかしサービスを与える側の感情状態は
多くは悪い状態です。
「お客様は神様」という言葉
日本は顧客側に立つと天国、サービス側に立つと地獄です。
「サービス側は苦しんでも、顧客に最上級のサービスを提供して当たり前」で
あることが美徳と言われています。
「お客様は神様」という言葉が、過剰に作用してしまっています。
サービスが最上級でも、それを供給側の感情状態(以下、ステートと表します)を
崩してまで、サービスをするのは社会のバランスを欠いていると言えます。
供給側も社会の一員であり、そのひずみはブーメランのように返ってきます。
日本は高ストレス耐性を前提とした社会
日本の職場では、個人を犠牲にして働き、職場や組織に貢献する人が
評価に値するという風土があります。
例えば
一生懸命忙しそうに働いている人
ムスッとして笑わないほど真剣に働いている人
家族を犠牲にして、土日も働いている人
スケジュールがびっしり詰まっている人
ここでは個人のステート(感情状態)はそっちのけという前提です。
「成果目標達成」と「ステート」の関係
理想的には、自分の成果、目標が達成されて、しかも自分の
感情状態(ステート)が日々幸せな状態です。
ところが、今の日本の社会は、日々苦しい感情状態(ステート)でも
比較的、成果を出している状態です。
この状態は経済的な豊かさや社会的な評価をある程度手に入れているものの、
ステートは日々苦しいと言えます。
幸福度を上げるには
悪い感情状態(ステート)から出来上がったサービス、製品は
社会に害を与えて、幸福度を下げます。
逆に、良いステートから出てきたサービス、製品は、人々の
幸福度アップに貢献することができます。
供給側は行動量ではなく、どの感情から行動を避ければならないかを
考える必要があります。そしてサービス、製品を受ける側も
供給側の感情状態(ステート)を尊重することで幸福度を上げることが
できるでしょう。
マッケンジー
参考サイト
「お客様は神様」という言葉が、日本人の職場環境を地獄に変えている
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