寝台列車がなくなった理由

初めて寝台列車に乗った時

寝台列車に乗ったことがありますか?
私は50年前の中学生の時、初めて乗りました。
家族旅行で新潟から大坂まで、列車名
「つるぎ」で行きました。季節は冬で、
途中、夜中に駅に停まったので、小さな
窓から外を見たら、誰もいないホームに
雪が積もって、ひっそりとした雰囲気が
とても印象的でした。

当時は寝台列車がたくさん走っていました

1973年の時刻表を見ると、東京駅だけで11本の
寝台列車が夕刻に出発しています。これは多くはビジネス客の
需要があり、宿泊代がかからないので、とてもコストが
安い乗り物でした。しかも夕方出発するので、次の日の
朝に目的地に到着するという利便性も良かったのです。
競合するのは飛行機(一部高速バスもありました)だけ
でしたが、飛行機はまだそれほど便数が多くなく、運賃は
列車の2倍でした。同じ時刻表を見ると、飛行機の
運航表は全国分でたった3ページ分しかありません。

国鉄の民営化

しかし1980年代になると、社会的に大きな変化が
訪れます。それは国鉄の民営化です。寝台列車は、
採算がとれておらず、国鉄の時代はよかったかも
しれませんが、利益を重視する民営化となると、
赤字の寝台列車は廃止の方向に進んでいきます。
さらに2000年代になると多く競合が現れます。
それは新幹線の全国への整備、高速バスの台頭
LCCといった格安航空会社、全国チェーンによる
安いホテル。これらによりだんだんと寝台列車の
需要はなくなっていきました。

それでも乗ってみたい寝台列車

現在、走っている寝台列車はサンライズ出雲と
サンライズ瀬戸の2本です。(一部豪華列車が
あります)

サンライズ出雲 シングルデラックス
出典:じゃらんネット

寝台列車には、ベットで横になりながら、景色を見て
移動できるという、他の交通機関にはない魅力があります。
また是非乗ってみたいものです。

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