人類は絶滅する?
恐竜時代は1000年に1種(生物分類の基本的単位)が
絶滅していました。現在では1日に100種の種が絶滅しています。
現在もそのスピードは加速して、このままでは地球の生態系が大きく
かわり、人類の絶滅の可能性もあります。
過去、多くの人々が悲劇に遭遇したとき、自身の生きた証や、悲劇の教訓を後世へ残そうとしてきました。
しかし、人類全体が滅亡するような悲劇の記録は、どうやって残せば良いのでしょうか?
モノリスの建設
今、そんな人類最期の物語を語り伝えるためのある計画が、オーストラリアのタスマニア島で進行しています。
具体的には、オーストラリア南方にあるタスマニア島のどこか(詳細な位置は非公開)に巨大な鋼鉄製のモノリスを建て、そこで終末世界の様子をリアルタイムで記録・保存します。
モノリスとは建物や遺跡の内にある単一の大きな岩のことで、一枚岩
ともいいます。
モノリスの内部では気候変動、生物の絶滅、環境汚染、健康への影響と いった情報がすべて記録され、いつの日か、知的生命体がやって来たときに、そのアーカイブをみれば、人類がいかに滅亡したかが詳細に分かるのです。
モノリスは2022年稼働開始
地球の状態に関連する何百ものデータセット、測定値、相互作用が継続的に収集され、未来の世代のために安全に保存。
ブラックボックスは、2022年の初頭に完成予定で、すでにボックス内の システムは部分的に作動しており、環境データをライブレコーディングしているという。
その一方で、同プロジェクトは、人類の存続をあきらめた悲観的な計画ではないといいます。
真の目的は、また別にあるのです。
ブラックボックスを立てる「真の目的」とは
チームは、プロジェクトの目的のひとつとして、「人類を破滅的なシナリオ から遠ざけること」を挙げています。
ブラックボックスは、人類滅亡に関連するあらゆる情報を記録するため、世界各国が気候対策や環境保護の観点から、より進歩的で責任ある行動をとるようになるという。
科学者が「地球上で6度目の大量絶滅に突入した」と指摘するほどの速さで生物が消えている今日の世界で、もはや目をそらしている場合ではありません。
プロジェクトチームは、最後にこう述べています。
「この装置の目的は、地球の滅亡につながる出来事を公平に説明し、未来の世代に説明責任を果たし、緊急の行動を促すことです。
人類の物語がどのように終わるかは、完全に私たち次第なのです」
生態系の頂点に立ってからの人類はその経験が浅く、頂点に立っていると
言う自覚が少ないのではないでしょうか。
その自覚を持つことにより、これからの地球を守っている使命を
負うことになるでしょう。
マッケンジー
参考サイト
世界の終わりを記録して後世に伝える「モノリス」が、まもなく完成
山形大学 医学部
https://www.id.yamagata-u.ac.jp/EPC/13monndai/17syu/syu.html#1
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